スポット輸送とは？他の運送方法との違いやメリット・デメリットは？

急に輸送しなけらばならない荷物がある、用意したトラックに積み残しが出た、定期便に積めない荷姿の荷物がある時に利用される貨物輸送の方法で、荷主にとって非常に便利なスポット輸送ですが、チャーター便や定期便などの他の運送方法とはどんな違いがあるのでしょうか？

そこで今回は、スポット輸送の基礎知識やメリット・デメリットにはどんなことがあるのかと、最近話題になっている配送マッチングサイトの「軽のシゴトドットコム」についてもご紹介します。

■スポット輸送（スポット配送、スポット便）とは？

スポット輸送(スポット便)とは、急ぎの荷物を配達したり、荷物量が多いために新たに運送サービスを利用する場合など、臨時で荷物を運搬する必要が出た時に手配する単発の輸送サービスのことです。
そして、運送業者は荷主が指定した時間に配達先へ荷物を運んだり受け取ったりする、時間指定ができるのも特徴です。

専属での輸送は、荷主や荷物量が特定されて安定しており、運送業界では専属輸送が好まれて、仕事量が安定しないスポット輸送は敬遠されてきました。
しかし最近では、人材不足の問題から定期便など専属での輸送を行うことが難しくなり、依頼された業務を行えなくなって信用を失うなどのリスクが高くなっています。

そこで、専属の定期便やルート配送の仕事は受けず、その時に手配できるドライバーと車両に合わせられるスポット輸送でしか受けない運送会社も多くなっています。

■他の運送方法との違い

臨時で荷物を運搬するスポット輸送に対して、チャーター便の場合は、日時を決めて車両を貸し切る運送サービスとなります。
スポット輸送が1回だけの契約であるのに比較して、チャーター便は時間内であれば依頼主は何度も利用できるのが特徴で、移動距離が短く、複数の配送先がある場合に多く利用され、その場合はスポット便よりも料金が割安となるケースが多くなります。

また、スポット輸送、チャーター便とも単発の依頼であることは同じですが、チャーター便の場合は決まった曜日や一定期間の契約も多くあります。
特に宅配業者が繁忙期に多く用いる事も多く、その場合は期間を定めた上でのチャーター契約となります。

定期便は週に2回など決められた回数・時間で指定場所に訪問する運送サービスで、その都度運送を依頼する手間が省けるのが特徴の輸送方法です。
運送会社としてもスポット便よりも定期便のほうが安定した依頼のため、割安な運送料金になることがあります。

また、定期便で運送できない量の荷物が発生した場合は、スポット輸送を依頼することになり、依頼主は常にこれらの複数の運送方法を用意することで、荷主の要望に応えられるので安心です。

■スポット輸送に用いられる車両の主な種類

スポット輸送は、車両による運搬効率が悪い大都市内での小規模な運送に向いていて、信書や小型の荷物を数時間以内に届ける場合など、緊急時に用いられやすい運送方法です。
そこで、自転車便やバイク便などを利用した配送方法もあり、駐車場所が少ない都心部などでの連絡便として注目されています。

軽トラックに代表される軽貨物車両は、良く配送で利用される2tトラックなどよりも小回りが利き、路地など大きなトラックが入れない道も通ることができ、狭い路地にある店舗や倉庫などにもスピーディーに運送できるのでスポット輸送には最適な車両となります。

一度に大容量の荷物を運送できる3～4ｔのトラック便は、バイク便や軽貨物車両には載せられない量・重さの荷物の運送が可能で、大きな建築資材などの納品や集荷に多く利用されます。

■メリット

メリットとしては、他の荷主の荷物も混じる混載便ではないので、荷物が破損したり汚損するリスクが少ないことが最大のメリットといえます。

また、配送センターで積み下ろしを行わず、そして、荷主の希望通りの日時や曜日に合わせて納品先まで直行するために、荷物をスピーディーに、そして大切に届けられるのもメリットです。
さらに、緊急時用に自社の車両を用意したり、不要な定期便を契約しておくよりは経費の節約になります。

■デメリット

荷物の量が少なくなるほど割高になりやすいことから、料金が割高になりやすいのはデメリットです。
また、常温のものと要冷凍、要冷蔵のものを一度に運べないのも料金が割高になりやすい要因といえます。

そして、どの運送会社でも受けられる余裕があるとは限らないので、スポット輸送を専門に扱う業者を探す必要があります。

■スポット輸送を受け付ける運送会社に連絡する

スポット輸送を以来するには、電話などで問い合わせることが必要です。そして、運送会社と運ぶ荷物の内容や期日、条件などをすり合わせ、運送会社に対応できる車両とドライバーがいれば、仕事を依頼できます。

ただし、普段、専属輸送など定期的な運送を行っている運送会社などは、急な依頼だと手配が困難な場合もあります。

■配送マッチングサイトを利用する

荷物を運んで欲しい「荷主」と、荷物を運びたい「ドライバー」をマッチングする配送マッチングサイトでは、登録しておくことで、サイトを通じて、あるいは電話一本で必要な時に必要な量だけ荷物の配送を依頼できます。

その代表的なサイトである「軽のシゴトドットコム」は、東京都や埼玉県を始めとする関東地区を中心に、軽貨物だけの求貨・求車に絞り、その情報を専門に扱う完全無料のマッチングサイトです。
軽貨物運送業者を見つけたい企業やドライバーを探している荷主のあらゆる荷物の急な運送に対応し、新着ドライバー情報から、仕事をお願いしたいドライバーを探すことが出来ます。

「軽のシゴトドットコム」のサイトでは、所在地や希望売上のほか、経験年数、保険加入情報、車両の装備、夜間対応の可否などドライバーの情報が入っており、荷主登録することで、当日であっても必要な時に必要なだけ、気軽に荷物の配送を依頼することができます。

また、荷物を運びたい、仕事を探したいというドライバーは登録することで、自分の都合のいい集荷場所や目的地、そして空いている時間帯にマッチした仕事を無理なく探せる場所を提供しています。

企業の配送担当者にとって滞りなく商品を配送するのが最大の仕事になります。
しかし、一年を通じて決まった荷物量があることは少ないと言えます。
そのために、定期的に配送を依頼する以外にも、季節や様々な需要に応じて別の運送手段を用意する必要があります。その有効的な方法がスポット輸送です。

スポット輸送では、通常の定期便では乗り切れない場合や、指定の時間に間に合わない場合に荷主の希望に合わせて、指定された時間や配達先に荷物を運ぶことできます。
不定期であることから、定期的に配送するルート便よりも料金は割高になりますが、軽貨物など、荷物量や荷物の大きさに合った車両をリクエストすることで、コストを抑えることもできます。
また、オークションサイトで売れた商品を出荷したい個人や小規模の商店などでは、定期便を利用するほどの荷物はなく、さらに手軽な輸送方法の宅配便では送れない荷物や、送りたくない壊れやすい商品の配送には、最適な輸送方法と言えるでしょう。

■高収入を実現するには

大手企業なら専属のルート輸送とともにチャーター輸送の利用も多いために、常に輸送会社を把握して緊急事態に備えています。
しかし、通常は自車の車両で配送を行う小規模の会社ではチャーター輸送を扱う輸送会社をその都度探さなくてはなりません。

そんな時のために配送マッチングサイトの「軽のシゴトドットコム」に登録しておけば安心です。
特に、ネットでの小売業を始める人にとって、配送のノウハウがないためにどんな方法があるのかもわからなくて当然です。

そんな時に「軽のシゴトドットコム」を通じて、運びたい荷物を伝えることでプロのドライバーから連絡が入るので心強いはずです。
これからのチャーター便の利用方法としては、このような配送マッチングサイトを活用することが求められているのです。